「こだわり」は決してマイナスなことばかりではないと思っています。

私たちハッタツの特性(自閉症の三つ組」と言われる中に「こだわり」が含まれますが、特性=マイナスではありません。

ただ、誰しも自分が「基準」であり 自分が「普通」なのです。

この「自分の基準」が多くの人たちとズレがある場合、何が他の人たちと違うのかを知るのは大切だと考えます。

親子、兄弟、友人、職場などの人間関係で 自分の基準(当たり前)が 相手の基準とは一致しないという自覚はとても大事。

そのために「自分を知る」という作業は どのような人間関係を築く中においても重要になってきます。

ハッタツ当事者の中で「自分は正しいのに周りが悪い、間違っている!」と怒りを表出される方がおられます。

このタイプの方は、なかなか周りとの人間関係を構築しにくく、自分では何故だかわからないまま 人が自分から離れていく傾向にあります。

だって。

周りを敵にまわしていることになりますから。

「あんな言い方しなくても!」

「みんなに攻撃される!」

そこには 必ず理由があります。

場合によりますが、言い方は大して問題ではない時もありますし 攻撃される理由が もしかしたら自分にあるかもしれない…

当然、嫌な言い回しをする人もいますし、複数人で誰かをターゲットにして面白がる人たちも存在します。

私たちハッタツは「メタ認知」と言われる自分を客観視する力が弱いとも言われているので 自分の言動が原因で周りを怒らせている事に気付かない事もあります。

気づいた時、自分を責めたりするのではなく「次の機会」に活かせば良いのです。

良いか、悪いか、で判断しがちなのも 我々ハッタツの特徴でもあるので これまた難しい。

「こんなんこだわりと違う。

普通やん。」と思ってる事柄が実はその人の大きなこだわりだったりします。

こだわりを良いか悪いか、で捉えるのではなく 自分と他者との違いを見つけて 楽しむくらいの感覚で生きていければ みんなが自分らしく生きれる気もします。

本を読んだりネットで調べたりしても なかなか自分を客観視するのは難しいです。

他者との関わりの中で 自分を知り、自己肯定感をたかめていけるのです。

私も感情には まだまだ波はあります。

皆さんとの関わりの中で ゆっくり成長していきたいです。